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専門外来

お子さまの病気には、
「急な発熱や咳などの感染症」とは別に、
長い経過にわたって
向き合う必要がある病気があります。

このページの目次

慢性疾患の専門外来について

  • 慢性疾患の専門外来について

    啓明こどもクリニックでは、

    • 気管支喘息
    • アトピー性皮膚炎
    • 便秘症
    • など、子どもに多くみられる代表的な慢性疾患について、専門外来を設けています。

    それぞれの疾患に合わせて、

    • 丁寧な問診と診断
    • 症状や生活に応じた治療方針のご提案
    • ご家庭でのケアや注意点のご相談

    を行い、お子さまの「成長と日常生活」を大切にしながら、無理のない治療を一緒に考えていきます。

    また、発熱や感染症には当てはまらないけれど、「気になる症状が続いている」、「どこに相談すればよいか分からない」、といった場合にも、まずはご相談ください。
    小児科専門医は「子どもの総合医」です。気になることがありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。
    必要に応じて診療の中で評価を行い、当院で対応できる範囲と、より専門的な医療機関での対応が望ましい場合を一緒に判断いたします。

    なお、けがや外傷などの外科的な処置が必要となる場合には、専門医療機関での対応をお願いしております。何卒ご了承ください。

専門外来 アトピー性皮膚炎

  • こどものお肌

    お子さまのお肌はとても敏感で、環境の変化や刺激によってすぐに調子が崩れることがあります。
    近年では、従来の保湿剤やステロイド外用薬に加えて、非ステロイド抗炎症外用薬も登場し、より細やかなお肌のコントロールが可能になってきました。
    その一方で、適切な選択には正しい知識が求められます。

    アトピー性皮膚炎とは

    アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う慢性的な湿疹の病気です。

    • 赤くなる
    • 小さなぶつぶつができる
    • 皮がむける

    ポイント:かゆみがなければ、アトピー性皮膚炎の可能性は低いです。
    (※パンフレットから、かゆみの機序の絵を入れても良いと思います)

    特徴的な皮疹と分布(アトピー性皮膚炎)

    • 乳児期:頭部、顔、くびなど(皮脂分泌が盛んな部位)
    • 幼児・学童期:首のまわり、お尻、肘関節の内側、膝の裏
    • 思春期:顔、首、前胸部、背中など上半身

    乳児期の注意点

    乳児期には、乳児脂漏性湿疹がよく見られます。

    • 生後2~4週以降での頭部や額に黄色みのかさぶた
    • 湿ったフケが出る
    • 1歳前後には自然に改善

    アトピー性皮膚炎との違い:かゆみの有無、症状の出現部位(アトピー性皮膚炎では頭や額が多いです)や持続期間などで判断します。

  • 診断の流れ

    1. かゆみがあること
    2. 特徴的な皮疹の分布
    3. 慢性・繰り返す経過:1歳未満では2カ月以上、1歳以上だと6か月以上

    → これらより診断をします。接触性皮膚炎や汗疹との区別も必要となります。

    治療と対応

    アトピー性皮膚炎の治療では、お子さまの肌を健康に保ち、症状をコントロールすることが基本です。
    薬物療法と生活環境の工夫を組み合わせて行います。

    1. 薬物療法

    • ステロイド外用薬:皮膚の炎症を抑える効果があります。症状に応じて適切な薬を処方します。
    • 非ステロイド抗炎症外用薬:ステロイドの使用量を減らし、軽度の炎症などに使用します。

    2. スキンケア

    • 皮膚を清潔な状態に保つ
    • 石けんの選び方や洗い方

    3. 悪化要因の対策

    • 室内環境:こまめな掃除、布団乾燥でダニやハウスダストを減らす
    • カビ対策:浴室や台所、トイレなどの換気
    • ペット対策:接触や毛の管理

    4. 生活習慣

    • 規則正しい生活リズム
    • 栄養バランスのとれた食事

    目標

    まずは「つるつる・すべすべのお肌」を目指し、その後、症状はお肌の状態に応じて薬を調整しながら健康なお肌を維持します。

  • 啓明こどもクリニックでの取り組み

    当院では、お子さまとご家族が安心して生活できるよう、以下の取り組みを行っています。

    • 丁寧な問診と正しい診断:症状や生活の状況をしっかりお聞きし、適切な診断を行います。
    • 適正治療のための説明と患者教育
      まずは寛解の導入(すべすべに)
      その後は寛解の維持(間隔を調整しながら定期的な抗炎症外用薬、保湿外用薬を継続)
    • 外用薬やスキンケアの個別相談
      「POEM質問票」などを用いながら日々の状態を把握し、お子さまに合わせた塗り方や保湿方法を丁寧に指導します。

    治療介入が遅くなると、食物アレルギーの発症が増えることがわかってきています。
    私たちは、日々進歩する医療に遅れないよう、学会での情報提供や最新ガイドラインに基づいた、最善の治療を提案しています。
    症状がないか、あっても軽微で日常生活に支障がなく、薬物療法も最小限で済むことを目標に、成長と発達を妨げない診療を心がけています。

    参考資料

    小児アトピー性皮膚炎ハンドブック
    POEM質問票      

専門外来 食物アレルギー

  • 食物アレルギーとは

    本来は無害な食べ物に体の免疫が過剰に反応し、じんま疹・かゆみ・咳・くしゃみ・腹痛・嘔吐などを引き起こす状態です。
    皮膚に症状が出ることが最も多いですが、呼吸器や消化器、循環器など複数の臓器に同時に症状が出る場合もあります。
    このような重い反応はアナフィラキシーと呼ばれ、血圧低下や意識障害を伴うと命に関わることがあります。

    よくみられる原因食物(アレルゲン)

    年齢によって、起こりやすい原因食物には特徴があります。

    • 乳児期:卵・牛乳・小麦が多くを占めます。成長とともに体が慣れ、食べられるようになる(耐性を獲得する)こともあります。
    • 学童期:
      ・花粉-食物アレルギー症候群(PFAS):花粉に対する抗体が果物や野菜にも反応し、特に口の中のピリピリ感や耳のかゆみが出ることがあります(口腔アレルギー症候群:OAS)。
      ・食物依存性運動誘発アナフィラキシー:食べただけでは症状は出ませんが、食後に運動をするとアレルゲンが体に吸収され、アナフィラキシーを起こすことがあります。小麦や甲殻類が代表的です。
      ・近年増えているもの:ピーナッツや魚卵など。これらは特に耐性を獲得しにくいことが分かっています。

    診断の流れ

    1. 問診:どんな症状が、どのような状況で出たのかを丁寧にお聞きします。
    2. 検査:血液検査や皮膚検査を行い、アレルゲンを推定します。
    3. 食物経口負荷試験:確定診断や安全に食べられる量を確認するために行うことがあります。(当院では実施せず、必要に応じて高次医療機関にご紹介いたします)

    治療と対応

    • 食事療法の基本:「正しい診断に基づいて、必要最小限の食物を除去する」ことです。むやみに制限すると、栄養不足や生活の質の低下につながるため、食べられる範囲はできるだけ食べることも大切です。
    • 工夫の例:加熱調理でアレルゲン性が弱まる食材もあります。除去する食材がある場合は、他の食品で栄養を補う工夫が必要です。
    • 学校生活のサポート:教育機関に提出する「生活管理指導票」の作成は、メリット・デメリットを保護者や本人と一緒に考えながら対応しています。
    • 症状が出たときの薬物治療:抗ヒスタミン薬・気管支拡張薬・ステロイド薬などを症状に応じて使用します。重い反応が予想される場合には、アドレナリン自己注射製剤(エピペン®)の準備をおすすめすることもあります。
  • 啓明こどもクリニックでできること

    当院では、

    • 丁寧な問診と必要な検査
    • 食事制限のしすぎを防ぐアドバイス
    • 必要に応じた高次医療機関へのご紹介
    • 学校生活を含めたサポート

    を通じて、お子さまとご家族が安心して生活できるようにお手伝いします。

    「どこまで食べられるか」「どう生活を工夫するか」を一緒に考え、成長と発達を妨げないようにサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

    参考資料

    食物アレルギーを正しく知ろう 2021改訂版)

アレルギー 気管支喘息

  • 気管支喘息とは

    気管支喘息は呼吸の通り道(気道)が慢性的に炎症を起こし、わずかな刺激で狭くなってしまう体質の病気です。
    その結果、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音や咳を繰り返し、発作時には呼吸が苦しくなります。

    ぜん息発作のきっかけ

    • 煙:たばこ、花火など
    • 感染:風邪(RSウイルスやヒトメタニューモウイルス、インフルエンザウイルスなど)
    • 天候や季節の変化:台風・季節の変わり目
    • アレルゲン:ダニやハウスダスト、ペットの毛、花粉など

    乳児・赤ちゃんのゼーゼー

    乳児は気道がもともと細いため、風邪をひいた際にゼーゼーすることがあります。
    また、以下の原因でも同様の症状が出ることがあります。

    • 飲み込みの機能異常
    • 気道の構造異常(狭さや柔らかさ)
    • 生まれつきの心臓の異常
    • アレルギー

    喘息との区別は簡単ではないため、呼吸の様子が気になる場合は早めの受診をおすすめします。

    診断の流れ

    1. 問診:咳の出るタイミングや頻度、呼吸音を丁寧に確認します。
    2. 検査:血液検査でアレルギーの有無などを補助的に調べます。
    3. 呼吸機能検査:必要に応じて実施。啓明こどもクリニックでは開院時点では導入していませんが、需要があれば検討します。

    治療と対応

    発作時の治療

    発作が起きて苦しいときには、症状を和らげる薬を使用します。

    • 気管支拡張薬(吸入、テープ、内服)
    • ステロイド薬(吸入、内服)
    • ロイコトリエン受容体拮抗薬(内服)

    吸入の方法や器具は、お子さまの年齢や生活に合わせて提案します。

    長期管理の治療

    喘息は「発作を起こさないこと」がとても大切です。
    症状がなくても毎日お薬を続ける「長期管理」が基本です。

    • 吸入ステロイド薬、吸入気管支拡張剤
    • ロイコトリエン受容体拮抗薬
    • 必要に応じて生物学的製剤

    定期的な受診では、生活の様子を確認する「JPACコントロールテスト」へのご協力をお願いすることがあります。

    治療の主役は患者さまとご家族です。自己判断で中断せず、定期的に通院しながら「症状が出ない健康づくり」を目指しましょう。

    学校生活のサポート

    当院では、学校生活を安心して送れるよう「生活管理指導表」の作成にも対応しています。
    お子さまに合ったサポート内容を一緒に考えます。

  • 啓明こどもクリニックでの取り組み

    当院では、以下の体制でお子さまとご家族をサポートします。

    • 丁寧な問診と必要な検査
    • 発作時の対応・救急受診の目安の提案
    • 高次医療機関との連携(必要時に相談)
    • 長期的な管理と予防
    • 学校生活を含めた支援

    最新の情報を取り入れ、ガイドラインに基づいた最善の治療を提供します。

    私たちは「発作を起こさない健康づくり」と「大人になっても喘息を持ち越さないこと」を目標に、成長と発達を妨げない診療を心がけています。

    参考資料

    「子どものぜん息ハンドブック」
    「JPACぜん息コントロールテストシート(6か月から4歳未満)」
    「JPACぜん息コントロールテストシート (4歳から15歳未満)」
    「吸入実践テキスト」 

花粉症、アレルギー性鼻炎

  • アレルギー性鼻炎とは

    アレルギー性鼻炎は、アレルギーを起こす原因(アレルゲン)によって、大きく2つに分けられます。

    • 通年性アレルギー性鼻炎
      ダニ、室内のほこり (ダニやペットの毛など)が原因となります。
    • 季節性アレルギー性鼻炎
      特定の花粉が飛ぶ季節に症状が出ます。
      例 : スギ、ヒノキ、ブタクサ、シラカンバなど

    子どものアレルギー性鼻炎

    小児のアレルギー性鼻炎は近年増加しており、

    • 2000年頃:10歳未満で約8%、10代で約20%
    • 2020年頃:10歳未満で約30%、10代で約50%

    と、大きく増加しています。

    北海道の特徴

    北海道では、全国で最も多い「スギ花粉症」はほとんど見られません。
    その一方で、シラカンバ花粉症が多いのが特徴です。

    主な症状

    • くしゃみ
    • 鼻みず
    • 鼻づまり

    花粉症では、眼のかゆみ、充血、のどや肌のかゆみが出ることもあります。

    口腔アレルギー症候群

    シラカンバ花粉症の方が、リンゴ、桃、トマトなどの果物を食べると、口の中がかゆくなることがあります。
    花粉症があり、このような症状が出る場合はご相談ください。

    診断の流れ

    1. 問診:症状の内容、季節による変化、他のアレルギー症状の有無を確認します。
    2. 診察:鼻の粘膜の腫れを確認します。
    3. 検査:血液検査、鼻みずの検査、皮膚検査などを行い、総合的に診断します。
  • 治療

    環境調整 鼻に入る抗原の量を減らすこと

    • ダニの除去:掃除、カーペットやソファを避ける、湿度管理
    • 花粉の回避:花粉が多い時期のマスク、メガネ
             帰宅後の洗顔やうがい
    • ペット:屋外飼育、フローリングに、こまめな掃除

    薬物療法

    • 抗ヒスタミン薬
    • ケミカルメディエーター遊離抑制薬
    • ステロイド薬(点鼻・内服):点鼻ステロイド薬の副作用は軽微です
    • 血管収縮薬(点鼻薬):即効性あり

    舌下免疫療法 (根本的治療)

    アレルゲンを少しずつ投与し、体をが慣らして、アレルギー反応を弱める治療です。
    当院でも体制が整い次第、導入することとしています。

    • 対象:5歳以上で、スギやダニに対するアレルギーが確認された方。
    • 治療期間:3~5年。長期的に続けることで、根本的な改善を目指します。
    • 効果:臨床試験では、
         20%・・・症状がほぼ消失
         60%・・・症状が改善
         20%・・・効果がみられない

    開始時期

    • ダニ:いつでも開始可能
    • スギ:花粉の少ない6~11月頃に開始

    治療の流れ

    1日1回、お薬を舌の上に置いて、1分程度して飲み込みます。

    1. 初回は院外薬局で薬を処方後に、院内で服用し、30分間経過を確認します。
    2. 2回目以降は自宅で継続(希望があれば院内対応も可能)。
    3. 副作用などをみながら、1~2週間後から増量します。

    副作用や注意点

    • 初期に、くちびるの腫れ、口やのどのかゆみ、耳のかゆみなどが出ることがありますが、多くは次第に軽快します。
    • 投与初期に重度のアレルギー症状が報告されています。
    • 重度のぜん息、重い心臓病、免疫不全症の方は、治療を見合わせます。
    • 服用後すぐの激しい運動・入浴は控えてください。
    • 体調不良時(風邪や強い疲労)は服用を避けます。

    アレルギー性鼻炎は、「症状をやわらげる」だけでなく、「根本から治す」ことをめざせる治療法(舌下免疫療法)があるのが特徴です。
    啓明こどもクリニックでも、準備が整い次第、舌下免疫療法を取り入れていく予定です。

診療案内

病院案内


病院名
啓明こどもクリニック
住所
札幌市中央区南11条西22丁目2番2号 メディカルテラス啓明2F
TEL
011-562-8341
FAX
011-562-2216
休診日
水曜日午後・日曜・祝日
診療時間
8:45~17:30(休憩:12:30~13:30)
アクセス
■駐車場: 当ビル1階 15台分 (来院者無料、タイムズ管理)
■駐輪場: あり
■JRバス:
「南11条西22丁目」 停留所下車 徒歩1分(80m)
「啓明バスターミナル」 停留所下車 徒歩7分(500m)
「南8条西25丁目」 停留所下車 徒歩8分(550m)
■札幌市電:
「西線11条」 停留所下車 徒歩13分(950m) 
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